占い師インタビューVol.9「精密」星標先生
名前:星標@starsignpost1
カテゴリ:星占い師
小物作りアカウント@yukiwarmth
HP: 星標の星図巡り
https://yukinnkowarmth.crayonsite.com/p/31/
今回、すいえいしょう/graphica+は、あつしさん@58atsushi0426御主催「占いフェスatカフェあおいねこ2023vol.2TheSummer!!」の記事を書かせていただきました。
告知ページ等は、過去アーカイブをご覧下さい。ここでリンクを引っ張ってくるのは、かなり勿体無いのです。
「占いフェスatカフェあおいねこ」の際に、あつしさん@58atsushi0426とのコンビネーションや、協力体制に感動致しまして「是非占い師インタビューに、御登場頂けないか」と、お誘い致しました。
お忙しい中、超特急で記事を書いて下さいましたので、掲載致します。✨
ー
ー星標先生の占星術との出会いを教えて下さい。
~占星術との出会い~
自分は子供の頃、
人の輪の中心にいる人間に憧れをもっていて、自分と比べ
総体的に芯といえる自分がない、相手の顔色を優先して自分の意見が持てない、誰とでも仲良くなる事ができないという、自分を嫌うような人間でした。
占星術でいえば憧れのイメージは獅子座が近く、それに憧れをもつ様子は、無いものねだりをするハウスである6室の中に気持の中核となる天体の月をもっていたからなのでしょう。
そんな折に出会ったのが
石井ゆかりさんの占星術記事であり、月の占星術のお話しでした。
占星術のもつ世界に触れるとそれまでとみえているものが大きく変わり、一見順調にみえる方もそれは自分の求めていたものではないと内面で葛藤していたり、星からみる人の姿は全てが愚かでもありそれ故に美しく
自分の嫌いな一面も見方を変えれば、相手を理解する力であり、傷つく恐れや踏み出せない傾向も、痛みを想像出来る優しさなのだと受け入れる事ができました。
星からみる人の姿は全てが愚かでもありそれ故に美しい
その頃から占星術と人間観察を通して、
それぞれの気持や想い、個々の価値観の違い、得意と苦手の表裏一体という事を知ることが楽しくなり、人生の土壌となる部分に占星術が刻まれていきました。
ー星標先生の中では、「占い師」いつ頃から始まったのでしょうか?
~占い師のはじまり~
自分の中で星座というものは当たり前のものではありましたが、特にそれを誰かに使うものでもありませんでした。
そんなあるとき、
ふとしたきっかけで、占星術に興味をもたれた方に占星術について教えるというタイミングがあり
その教える中でのやりとりを通して、自分が当たり前に身につけてきた占星術と人の繋がりの世界観は、知らぬものからすると特別な魅力のあるものであり、価値を見出して貰えるようなものへと育っていたと感じるきっかけとなりました。
せっかく価値のあるものを受け取っているのであれば、与えられた事には何か意味があるのかもしれないと、求められる事に答えてみようと、価値を磨き、提供し始めたのが占星術のはじまりです。
なので占うことも大切にしておりますが、教える方向にも力を入れています。
価値のあるものを受け取っているのであれば、与えられた事には何か意味があるのかもしれない
求められる事に答えてみようと、価値を磨き、提供し始めたのが占星術のはじまり
ー星標先生の占星術の特徴は、ご自身で決められている事柄はございますか?
~占い師としての売りについて~
自分の占星術は星座の感覚を掘り下げていった結果として、サイデリアル式というサイン帯でそれが採用されていた時代の哲学に基づき占星術を行っています。
一般的に使われている西洋占星術はトロピカル式というものでこれは季節の始まる春分の日からの季節の移り変わりを、空の星々の1周に重ね合わせ捉える方法となっている季節重視の考え方です。
これに対して、宇宙における星の位置を大切に扱うのがサイデリアル式となり、牡羊座の中に星があるのを牡羊座と捉える宇宙と星の繋がりを重んじる考え方となります。
この宇宙そのものを宇宙の仕組みを捉えるものである哲学と結びつけ、意味を見出しているのが自分の占星術の特徴となっています。
どこがトロピカルと違うのかといえば、トロピカルの方は体感的なものであり、表層的な行動観察の側面の要素が強く、第三者目線が強まります。
これに対して哲学ベースの捉え方は産まれもった性質をひきだす力が強く、現実的な事象以外にもフォーカス出来ます。その方の求めている深いエネルギー、人生の在り方に触れる事が出来るのがサイデリアル式の魅力であり、同時に自分の占星術の持ち味となっています。
サイデリアル式というサイン帯でそれが採用されていた時代の哲学に基づく占星術ー星標占星術
ー掘り下げて、御意見頂けますか?
具体的には、トロピカルにおける魚座は季節の終わりとなり、全てを内包しそこから次へ向かう、隔たりのない星座といわれています。
この姿から分け隔てのない振る舞いや自由さ、なんでも受けとめられる躊躇の無さといった姿や、決める事への恐れといった気持ちを捉える事が出来ます。
これに対して、サイデリアル式の魚座は運命そのものを大切にして、大きな流れを感じていきている事を顕し偶然や縁、別れに、必然的な意味を見出し受け入れ、結果として流れと同化していく様子、また、偶然により運命が導かれるといった、本質的なエネルギーのスタンスを捉え、
2つの解釈に視点の違いを産み出します。
ー先日2023/8/19、20で開催された「占いフェスatカフェあおいねこ2023Vol.2TheSummer!!」では、大変なご活躍を拝見致しました。
ー如何でしたか?
~あおいねこフェスについて~
あおいねこフェスは
偶然の縁から交流の産まれた、占星術師のあつしさんに声をかけられる形で参加出来る機会を頂いております。
あつしさん @58atsushi0426
あつしさんとは面白い関係で
占星術においては陰と陽を顕す
オポジションという関係を強調した二人となります。
まさに子供の頃に想い描いていた自分のもたない理想像であり、人を惹きつけ、振り回されず、芯をもって生きている人
自分が想いと運命と本質にフォーカスするのに対し
あつしさんは現実と行動と理想にフォーカスする占い師としても
陰と陽となりその関係がお互いを引き寄せたのでしょう。
自分星標@starsignpost1が想いと運命と本質にフォーカス
あつしさん@58atsushi0426は現実と行動と理想にフォーカス
このイベントはそうした人の輪を通すことが価値のある今、それを大切にする、あつしさんの活動であり
そこに人が集まり産まれる縁そのものに意味がある行いです。
占い師としての鑑定の場としてだけでは無く、お店やそこに集う人を含めた『場』を大切にしていきたい想いです。
訪れて頂く依頼者様にとっても当たり前にそこにある場と感じて貰えるようになったら良いなと想います。
「占いフェスatあおいねこ」
人の輪を通すことが価値のある今、
それを大切にする、あつしさんの活動であり
そこに人が集まり産まれる「縁そのものに意味」がある
ー星標先生は、初回「6月開催」と、vol.2「8月開催」に御出演でした。如何でしたか?
~実際の占いフェスの感想~
まずは会場そのものが素敵なのですよ砂町銀座の中心にあるカフェが会場となるのですが、この立地そのものがあつしさんいわく、パワースポットとしての力をもっているようでとても落ち着きます。
「カフェあおいねこ」
東京都江東区北砂4-24-7-2F
Instagram アカウント@aoineko_sunamachi
YouTube 「カフェあおいねこ」ご紹介
オリジナルハーブティーなど、工夫されたメニューもあるので、カフェの時間も楽しんで頂ける場所となっています。
アットホームで過ごしやすい1階のカフェから2階へあがり、ゆったりとした個室が占いの会場です。
一日6~7件程度ご依頼を受ける事となるのですが、自分のお客様は占星術への関心の高い方も多く、知識として知っていた占星術の技法が現実の状況と結びついていく様子に、自分が流れの中にいることを感じられ、驚きと安心感を感じられるようです。
知識として知っていた占星術の技法が現実の状況と結びついていく様子に、驚きと安心感を感じられる
また、占星術を知らない方も、自分のもっている特性をあるものはある、無いものは無いと示され、初めての占星術との出会いを楽しまれます。
どちらの流れでもお時間いっぱいを占星術を通して未知との触れ合いを楽しまれて得たものを抱え、踏み出されてまいります。
ー占いの様子が伺える様です。
また、その都度参加される占い師の方は変わられますが、この占い師同士に関しても新しい繋がりや影響を与え合えるそんな縁が結ばれる、占いフェスとなっていて、流れの交わる場所として訪れるだけでも開運の力がありそうです。
占い師同士に関しても新しい繋がりや影響を与え合えるそんな縁が結ばれる、占いフェスとなっていて、流れの交わる場所として訪れるだけでも開運の力がありそう
ー本当にパワースポットですからね。
ー当方に「行きたいのに、行けないのが悔しい」とご連絡は多数来ております。
ー星標先生にとって、「占い」とはどの様に捉えておられますか?
~占いの扱うもの~
占いの扱うものは占星術でいえば12室に関わる事が本懐と捉えています。
占いの扱うものは占星術でいえば12室に関わる事が本懐
12室は人生の中で誰にもいえない秘め事を扱う場所となっているので。
そこには、常識的に理解されないかもしれない、自分の感覚は異常なのかもしれない、表に顕したら全てを壊すかもしれないといった、人に示したり、共感を求める事ができず、一人で抱えてきたものが抱え込まれています。
その人にしか解らない重いものを受けとり、それに対して常識と当たり前の外側から、向き合っていく事が出来るもの
それが占いの価値であり魅力なのだと感じます。
12室とは「一人で抱えてきたもの」。
それに対して常識と当たり前の外側から、向き合っていく事が出来るもの
それが占いの価値であり魅力なのだ
善や悪というとのは、社会が正しく巡るために大切な観念です。
このために世の一般的な相談の場合、その行いが善なのか悪なのかの判断を行って善に合わせていく事となります。
ですが気持や概念を扱う占いの世界はこうした社会の外側にあります。
だからこそ素直なスタンスで、枠にはめずにそこにどのような本質があるのか曖昧だったものに意味を見出す事ができて、善も悪もない素直で客観的な気づきを相談者様に届けられると想っています。
本質を知れば後は自分の足で進むことが出来るそれが人のもつ力です。占いの出来ることはそのきっかけを助ける程度の事であり、けれどもそれは占いでしか届かない一押しとなっているのでしょう。
本質を知れば後は自分の足で進むことが出来るそれが人のもつ力です。
占いの出来ることはそのきっかけを助ける程度の事であり、けれどもそれは占いでしか届かない一押しとなっている
ー解ります。
ーでは、星標先生のご鑑定で、気をつけていらっしゃる箇所はございますか?
~鑑定で気をつけていること~
相手の特別なタイミングに立ち合うことが多いので、基本的に鑑定は気をつける事ばかりですが、特に気をつけていることをいくつかお話しいたしますね。
チャートにおいて切り替えや終わりを顕すものは良く顕れます。
ただそれを伝えるだけなら、
終わりを顕していますとシンプルになる表示ですが、終わりのタイミングには多くの意味が結びつき大きく顕れた結果です。
このタイミングにであった時は極力、その終わりを形作るものが何かというところを大切にみるようにしています。
「その終わりを形作るものが何か」
それを知ることで終わりをはじまりとして乗り越えたり、しっかり受けとめて終わらせたり、自分を縛っていた親の期待などの呪縛から抜け出したりとそのタイミングとしっかり向き合えるようになるからです。
自分を縛っていた呪縛から抜け出したりとそのタイミングとしっかり向き合えるようになる
また、占い師も人間であり、占星術はカテゴリわけをする占術であるからこそ、占い師側の私情や経験が入り込み易い占術にもなります。また、依頼者側の視点で相談は語られるので、それに同情しすぎるのも、依頼者だけの視点を優先してしまいます。
そうならないように、均等にバランスをとり、優越が偏らないように目線の調整することはいつも気にしている要素ですね。
均等にバランスをとり、優越が偏らないように目線の調整することはいつも気にしている要素
ーそれは日常的なtwitter でのご解答なされるご様子や、占いフェスatカフェあおいねこの先にも十分に伺えました。
占い師それぞれで考え方が試されるのは時期詠みだろうと想います。本当に特別なタイミングを探すと当たり前ですが年単位で間が空く結果が顕れます。
ですが、殆どのご依頼様はそんなに先のことを支えにしては生きてはおりません。
求めているものはもっと身近時期の話です。求められている事と顕れる結果が最も噛み合わないのがこの時期詠みで、これは常に慎重に扱う必要があると感じています。
これに対しては直近で与えられる縁の特別さよりも、その縁によって得られる意味にフォーカスできるように気をつけています。
そうすればその関係が望むものとならなくても、そこから何を得ることが出来るのか、意味を見出す助けとなるからです。
その関係が望むものとならなくても、そこから何を得ることが出来るのか、意味を見出す助けとなる
ー星標先生にとって、占星術の魅力とは何になるでしょうか。
~占星術の魅力~
占星術の魅力ですね、人によって使い方も変わりますのであくまで自分が感じているポイントをお伝えしますね。
まずは物事を多面的にみれるようになることです。
占星術には少なくとも12のサインのまったく違った色があり、12のハウスもまったく違った方向をもちます。
これらは表裏があり多面的で、悪いだけのものも、良いだけのものも存在しません。
主観的にはどちらが良い、悪いといった要素を人にもたらしますが、それを決めている自分の基準という枷を外す、視野の広がりを占星術はもたらします。
また、占星術を通すことで、自然と人が結びついている事を感覚として掴めます。この感覚は例えひとりであっても、生かされている事を感じる事に繋がるので自分を支えることに活かせます。
例えひとりであっても、生かされている事を感じる事に繋がるので自分を支えることに活かせます。
また、相性をみる技法となるシナストリーなどでは、気持ではなく、実感として人と人には違いがあり、その違いがあるからこそ、全ての理想が叶う相手はまずいない事に気がつけます。
こうした違いの理解は、気づかないうちに相手から与えられていたものに気づくきっかけとなり繋がりを深めたり、反対に求めすぎていたものに気がつき、人の関係をスムーズにしてくれます。
こうして占星術という大きなルールの上で自分の主観を手放す事が出来るのが占星術の魅力と成ります。
占星術という大きなルールの上で自分の主観を手放す事が出来るのが占星術の魅力
ーそのように伺いますと、うっかり「占いは完璧だ」と、誤解される部分にもなりますね。
ーそれについては、如何お考えでしょうか?
~占いの限界~
滅多にありませんが時々起こるのが、完全な八歩塞がりに陥り、それが本人の振る舞いでなく、タイミングによってもたらされたものであるケースです。
この場合、運勢面でも断絶の暗示が強く次の動きまで遠く、はじまりも感じなれない事がほとんどです。
体感としては人生に先行きがなく積み上げたものも全て無駄になったと感じられるタイミングとなり、占いにおいてもその絶望感が浮き彫りになるといった状況です。
時間が解決するものではありますしそれを届けたとして、今が底という状態の方に届くものではありません。こうした救いのない、答えの無い慰めのないものに対しては占いの技術は限界を向かえます。
救いのない、答えの無い慰めのないものに対しては占いの技術は限界を向かえます
そこで役にたつのはそれぞれの占い師のもつ人間味であり、占いを人が扱いそれぞれの哲学を反映させる価値なのかもしれません。
役にたつのはそれぞれの占い師のもつ人間味であり、占いを人が扱いそれぞれの哲学を反映させる価値なのかも
ーさて、星標先生は「普通の時」は、如何お過ごしでしょうか。
~プライベートはどんな感じ?~
これは興味ある方もいそうですが、基本的にやりたいことを全力投球で、何かが中心にあるときは他のものを弾いてしまうタイプなので。占いが中心にあるときは占いの中での広がりを楽しむといった印象で、ほぼ鑑定するか本を読んでいるかしています。
音楽は自由がきくので、好みのアーティストさんを楽しむのは趣味とはいえますね。
占い以外の時間も大切とは言いますが、占い以外の充実はこれまで充足感を求めて自由に挑戦して取り組んで来たのですよ、
声優を目指して芝居の道を突き進んだり、ストリートライブ(※プレイヤーではありません)を中心とするアンダーな音楽業界の一体感を楽しんだり、アルバイトを通してヤンキーから、高級住宅街まで違う価値観の街や出会いのある場所に関わり視野を広げたりと充分取り組みましたので
充分取り組み今はおやすみ中です。子供には振り回されて刺激は0ではありませんが、時が来ればまたプライベートでも新たな活動域は広がるような予感もします。
ーそうですね。次のご活躍を期待します。別次元への挑戦は、素晴らしい経験となるでしょう。
ーでは、これから占い師になりたい方へ、メッセージはございますか?
~占いを志す人に向けて~
最近は占いがポピュラーな趣味となってきて、副業としては仕事として選びやすい風潮が整ってきました、これは占いを身近に感じられるように活動されてきた諸先輩方の取り組みの結果にも感じます。
占星術上でも占いが求められやすい後半のサインに重要な重い天体が多く、まだまだこの流れは続くだろうと感じています。
そうした流れの中でこれを読まれている中にもこれから占い師を志す、駆け出し中、踏み出そうか悩まれている方もいらっしゃると思います。
占い師になるというのは、根底的には意識の問題です、知識量などは関係なく自分が占い師としてご依頼を受けようと決めたときから貴方は占い師であり、ご依頼者様からすると駆け出しだから、はじめたてだからといったことは関係なく、数多の占い師の一人として真摯に向き合われる事となります。
例え技術的に不満を感じたとしても、その依頼者様が占い師を選ばれるのは必然の奇跡であり、その出会いに意味を与えます。
なのでその時精一杯の技術を諦めず駆使し、依頼主と向き合えば、必ずその出会いの意味となる、メッセージがみつかります。
相手の人生に必要なそのメッセージを受けとる手段が占いであり、それは『必ず』用意されていると意識して精一杯探されてみてください、そのメッセージをみつける事はご自身の占術の方向性を深める事にも繫がります。
相手の人生に必要なそのメッセージを受けとる手段が占いであり、それは『必ず』用意されていると意識して精一杯探されてみてください
どのような方向であっても、答えを真剣に探す事だけは妥協しなければ、かけた時間の分だけ占い師としての人生と味が深まって参りますよ。
それが解ってきてから自分の傾向を前面に顕せば自然に道は広がります。
占い師インタビューに、御登場下さり、誠にありがとうございました。
Hoshi-Shirabe : @starsingpost1
An astrology fortuneteller.
(Japanese text only)
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